第10回を迎えました。【万年筆が好きすぎるシステムエンジニア】である森さんとの対談。 前回の第9回 万年筆はオワコンか【万年筆が好きすぎるエンジニア】 では、デジタルの時代であっても決して廃れることのない、万年筆の持つ「揺らぎ」の魅力について語っていただきました。 使う人の個性がダイレクトに表現できる万年筆と、万年筆を愛する森さんについてもっと詳しく知りたい!という方はこちらの記事からどうぞ 【万年筆が好きすぎるシステムエンジニア 】第1回 SEと万年筆との出会い

こんにちは!ついに10回を迎えました!編集Sです。


10回はほんの通過点にすぎないってことですね。


はい、これからも変態的なこだわりを、遺憾なく発揮してください!


さて、今日のお題は「万年筆のお手入れ」についてです。


前回の話で、万年筆の揺らぎに惹かれ、買ってみようかなと思った私ですが、あとひとつ気になるところがあるんですよ。


ええ、踏ん切りがつかない点というのが、まさに「お手入れ問題」なんですよ。


ワタクシのズボラぶりを舐めちゃダメですよ!


そうなんですけど…。まあ面倒くさがりなので、せっかく万年筆を買っても、お手入れが億劫になって結局使わなくなってしまうのではないかと危惧している訳です。


森さんがそう言ってくれると、大丈夫な気がしてきました。

まあ、比較対象にもよりますけどね。ボールペンと比べたらそれは手間ですから、ちょっとは覚悟してください。

はい、わかりました!では、例えば私が万年筆買うじゃないですか。まず何から始めたらいいですか?いきなりインク入れるぞー!でいいんですか?


以前ちょっと話には出ましたね。でもちゃんとは理解してないです。


「吸入式」「カートリッジ式」「コンバーター式(両用式)」! どれが一番ラクですか?

ラクを重視しますね(苦笑)

大変だと続かない性格なので。

ラクなのはカートリッジ式ですかねえ。市販のインクカートリッジを挿入するだけでいいので、簡単ですし、出先でインクが切れた時も替えのカートリッジを持っていれば安心です。割高なのが最大のデメリットですけどね。

ラクの見返りはいつでもコストですよねえ。

高級万年筆に多いのが吸入式です。万年筆ごとインク壺にドボンして吸い上げるというワイルドな方法です。Jally’s Shopで販売しているPILOTのカスタムヘリテイジ92もこの吸入式です。
インク壺からゆっくり吸い上げている時間もまたいいものです。ぶっちゃけ、この時間を楽しめないようでは、ダメです。
ちなみに、インクを入れる動画を作ってみました!

動画まで作っちゃったんですね!さすがスゲイノウ人!わかりやすいですー。


確かに。考えていたよりは手間ではないなという感想です。

余談ですが、インク壺の形も、インクが吸入しやすいように工夫されているんです。ほら、この色雫シリーズなんて、瓶の底にくぼみがついてますよね。インクが残り少なくなった時に便利なんですよ。機能とデザインが融合して美しいですよね。

本当だ!そういうことだったんですね!


そういえば、最後のコンバーター式というのは?

取りはずし可能なインク吸入器「コンバーター」を万年筆に装着して、「吸入式」のように直接ペン先をインク壺にドボンしてインクを吸い上げます。コンバーターの代わりに、カートリッジインクを装着して使うこともできるので、両用式なんですね。最近はこの方式が割と主流です。

話だけ聞いていると「コンバーター式」が良いように思えますねー。


そうなんですねー。使う人のスタイルに合わせて選べってことですね。


おお、さすが最近の主流!あ、ちなみに、使っている途中でインクを違う色に変えたくなった場合は、どうしたら良いんでしょう?


またドボンですか!結構ダイナミックですよね!


ええ〜、インクの色をすぐ替えたい!ってワケにはいかないんですね。


う〜ん、確かに、なんだか見ちゃいますね!


新しいワードきましたね、ガラスペン!えー!綺麗すぎる!SNS映え〜!


確かに泣く!


そうですね。手間を楽しむ心の余裕が大事だと実感しました。


そしてインク沼に(笑)本日も興味深いお話、ありがとうございました。

スゲイノウ人、渾身の万年筆をJally’s Shopで販売中!
「万年筆が好きすぎるシステムエンジニア」森 慎吾さんのプロフィール
1981年生まれ。高校卒業→印刷会社→専門学校(音響芸術科)→テレビ局で編集マン→SE→フリーランスのSE→スゲイノウ人(イマココ!)。とにかくずっと激務に追われる日々からフリーランスへ転身し、忙しいながら趣味にあてられる時間も増え、万年筆カスタマイズに没頭の日々。