第10回 手入れの時間を楽しむ【万年筆が好きすぎるエンジニア】

第10回を迎えました。【万年筆が好きすぎるシステムエンジニア】である森さんとの対談。
前回の第9回 万年筆はオワコンか【万年筆が好きすぎるエンジニア】 では、デジタルの時代であっても決して廃れることのない、万年筆の持つ「揺らぎ」の魅力について語っていただきました。
使う人の個性がダイレクトに表現できる万年筆と、万年筆を愛する森さんについてもっと詳しく知りたい!という方はこちらの記事からどうぞ
【万年筆が好きすぎるシステムエンジニア 】第1回  SEと万年筆との出会い
編集さん
編集S

こんにちは!ついに10回を迎えました!編集Sです。

まだまだ10回!「万年筆仕上げ人」の森です。
編集さん
編集S

10回はほんの通過点にすぎないってことですね。

そうです。毎週1回、金曜日に更新していますが、10回ということは3ヶ月程度ですからね。まだまだですよ。
編集さん
編集S

はい、これからも変態的なこだわりを、遺憾なく発揮してください!

もちろんです!(笑)
編集さん
編集S

さて、今日のお題は「万年筆のお手入れ」についてです。

どーんと来い!
編集さん
編集S

前回の話で、万年筆の揺らぎに惹かれ、買ってみようかなと思った私ですが、あとひとつ気になるところがあるんですよ。

Sさん、やっと買うと思ったら、まだ踏ん切りがつかないんですね。KAKUNOは1,000円ですよ。僕のマネージャーなら、即買いに行ってくれるものと。。。
編集さん
編集S

ええ、踏ん切りがつかない点というのが、まさに「お手入れ問題」なんですよ。

そんな「問題」ってつけるほどのことですかね?
編集さん
編集S

ワタクシのズボラぶりを舐めちゃダメですよ!

威張るところじゃないですよね。
編集さん
編集S

そうなんですけど…。まあ面倒くさがりなので、せっかく万年筆を買っても、お手入れが億劫になって結局使わなくなってしまうのではないかと危惧している訳です。

難しく考えすぎですよ。得体が知れないから不安なだけです。しっかり理解すれば、全然大変じゃないですから。
編集さん
編集S

森さんがそう言ってくれると、大丈夫な気がしてきました。

まあ、比較対象にもよりますけどね。ボールペンと比べたらそれは手間ですから、ちょっとは覚悟してください。

編集さん
編集S

はい、わかりました!では、例えば私が万年筆買うじゃないですか。まず何から始めたらいいですか?いきなりインク入れるぞー!でいいんですか?

そうですね。僕の場合はインクを入れる前に色々いじるかも知れませんが、一般の方はいきなりインクで大丈夫です。というか、万年筆のインク補充には大きく分けて3つの方式があるというのは、ご存知でしたっけ?
編集さん
編集S

以前ちょっと話には出ましたね。でもちゃんとは理解してないです。

万年筆のインク補充形式は「吸入式」「カートリッジ式」「コンバーター式(両用式)」3つです。
編集さん
編集S

「吸入式」「カートリッジ式」「コンバーター式(両用式)」! どれが一番ラクですか?

ラクを重視しますね(苦笑)

編集さん
編集S

大変だと続かない性格なので。

ラクなのはカートリッジ式ですかねえ。市販のインクカートリッジを挿入するだけでいいので、簡単ですし、出先でインクが切れた時も替えのカートリッジを持っていれば安心です。割高なのが最大のデメリットですけどね。

編集さん
編集S

ラクの見返りはいつでもコストですよねえ。

高級万年筆に多いのが吸入式です。万年筆ごとインク壺にドボンして吸い上げるというワイルドな方法です。Jally’s Shopで販売しているPILOTのカスタムヘリテイジ92もこの吸入式です。
インク壺からゆっくり吸い上げている時間もまたいいものです。ぶっちゃけ、この時間を楽しめないようでは、ダメです。
ちなみに、インクを入れる動画を作ってみました!

編集さん
編集S

動画まで作っちゃったんですね!さすがスゲイノウ人!わかりやすいですー。

5分もかからないですよ。習うより慣れろ!
編集さん
編集S

確かに。考えていたよりは手間ではないなという感想です。

余談ですが、インク壺の形も、インクが吸入しやすいように工夫されているんです。ほら、この色雫シリーズなんて、瓶の底にくぼみがついてますよね。インクが残り少なくなった時に便利なんですよ。機能とデザインが融合して美しいですよね。

色雫シリーズ

編集さん
編集S

本当だ!そういうことだったんですね!

これ以外にも、工夫されている瓶はたくさんあります。
編集さん
編集S

そういえば、最後のコンバーター式というのは?

「コンバーター式」は「カートリッジ式」と「吸入式」の良いとこどりした方式です。両用式というくらいなので、どちらの方法にも対応しています。
取りはずし可能なインク吸入器「コンバーター」を万年筆に装着して、「吸入式」のように直接ペン先をインク壺にドボンしてインクを吸い上げます。コンバーターの代わりに、カートリッジインクを装着して使うこともできるので、両用式なんですね。最近はこの方式が割と主流です。
編集さん
編集S

話だけ聞いていると「コンバーター式」が良いように思えますねー。

確かにそうかも知れませんね。ただ、たくさん書くという人には「吸入式」が良いかも知れません。一番大容量なのが「吸入式」なので。
編集さん
編集S

そうなんですねー。使う人のスタイルに合わせて選べってことですね。

その通りです!ちなみに、KAKUNOもLAMYのサファリも「コンバーター式」ですよ。
編集さん
編集S

おお、さすが最近の主流!あ、ちなみに、使っている途中でインクを違う色に変えたくなった場合は、どうしたら良いんでしょう?

インクを入れ替える時は、今入っているインクをまず出すところから始めます。どんな時も基本は水洗いです。カートリッジ式の場合はカートリッジを抜いて、ペン先の部分を丸ごと水の入ったコップにドボン。ひと晩つけ置き。
編集さん
編集S

またドボンですか!結構ダイナミックですよね!

そうですよー。吸入式やコンバーター式もペン先をドボンと水につけて、インクが出なくなるまで水洗いします。そして、ティッシュなどの柔らかな布で拭いてあげます。細かい部分はなかなか水分を拭ききれないので、新しいインクを入れるのは、翌日などにして、完全に乾かした方が良いですね。
編集さん
編集S

ええ〜、インクの色をすぐ替えたい!ってワケにはいかないんですね。

せっかちさんですね〜。まあそう言わずにこの動画もみてください!インクが水に流れ出る様子はとても綺麗ですから。これも「揺らぎ」のある世界で、なんだかボーッと眺めてしまう魅力がありますよ。

編集さん
編集S

う〜ん、確かに、なんだか見ちゃいますね!

いろんなインクを楽しみたい人は、何本か万年筆を購入して、色ごとに使い分けていただくか、思い切って「ガラスペン」という選択肢もあります。

ガラスペン

編集さん
編集S

新しいワードきましたね、ガラスペン!えー!綺麗すぎる!SNS映え〜!

これはもはや万年筆じゃなくなっちゃうので、サラッと流しますが、いわゆる「つけペン」ですね。ちょこちょこつけながら書くものです。造形がもう美しい!繊細!割れたら泣く!
編集さん
編集S

確かに泣く!

と、まあ、駆け足で万年筆のお手入れについてお話しましたが、いかがですか?難しくないでしょ?
編集さん
編集S

そうですね。手間を楽しむ心の余裕が大事だと実感しました。

今度はどのインクを入れようかな(ワクワク)ってなりますよ!
編集さん
編集S

そしてインク沼に(笑)本日も興味深いお話、ありがとうございました。

また来週お会いしましょう!

スゲイノウ人、渾身の万年筆をJally’s Shopで販売中!

Jally’s Shopに移動する


「万年筆が好きすぎるシステムエンジニア」森 慎吾さんのプロフィール

1981年生まれ。高校卒業→印刷会社→専門学校(音響芸術科)→テレビ局で編集マン→SE→フリーランスのSE→スゲイノウ人(イマココ!)。とにかくずっと激務に追われる日々からフリーランスへ転身し、忙しいながら趣味にあてられる時間も増え、万年筆カスタマイズに没頭の日々。

スゲイノウ人のこだわりの逸品を販売します

ショップの看板
Jally’sでは、スゲイノウ人たちが作り上げた究極の逸品を販売する、Jally’s Shopを運営中。ぜひお立ち寄りください。
Jally’s Shopはこちら