ボールペンやマジックにキャップがあるように、万年筆にもキャップがあります。でも、中にはノック式やツイスト式のものもありますね。今回は、キャップのない万年筆を、万年筆仕上げ人の森さんがピカピカにした時のお話です。 スゲイノウ人の森って何者よ?という方はこちらの記事からどうぞ〜 【万年筆が好きすぎるシステムエンジニア 】第1回 SEと万年筆との出会い 森さん仕上げのカスタムヘイテイジ92はこちらです。

こんにちは!編集のSです。


今日はですね、森さんが新たな万年筆を仕上げたと聞きつけて、その時のお話を伺ってみようかと思いやってきました。


今回は透明軸ではないんですね。



おお、初めての万年筆なんですね!


世界初だったんですね!すごいなあ、PILOT。そもそも、万年筆にノック式があるって、知りませんでした。



キャップレスって便利そうですけど、あまり種類は多くないんですね。ボールペンなんて、ほとんどキャップレスですよね。あれ、ボールペンはそもそもフタしなくても乾かないか??


なるほど…引っ込むだけでなく、きちんと密閉されているんですね!


確かに、パッと見だとわからないかも…。


今回はこのPILOTキャップレスを仕上げたということで…おそらく大まかな流れはカスタムヘリテイジ92の時とあまり変わらないと思っていいですか?

そうですね。ただ今回は、カスタムヘリテイジよりもニブが小さく、作業が難航しました。しかも完成時にはほぼ隠れてしまうという切ない展開(苦笑)


なんと!


なんかカッコいい!


あ、インクフローは前回にも出てきたキーワードですね。

ペン芯には細かなミゾがあって、そのミゾをインクが通ります。その通りがイマイチだったので、ミゾを調整して通りをよくしてやりました。

本当だ、動画の冒頭でミゾを拡げていますね!

見た目の美しさには関係ない部分ですが、この作業でインクフローがかなりアップしたはずですよ!

スラスラかける、けれど出過ぎない、絶妙なインクフロー!

ちなみに、ニブはもともとK18にロジウムのメッキが施されていたのですが、ちょっと趣向を変えてゴールドに梨地加工で仕上げさせていただきました。




ゴールドのメッキに、ショットピーニング加工でシックな仕上がりになりましたね!


さすが、安定の職人技でございました!お疲れ様です。

ありがとうございます。

そういえば、また別の依頼人から万年筆を預かっているとの噂も仕入れたのですが。

情報ツウですね!

担当編集ですからね…というか、直接話してくださってもいいんですよ(苦笑)

いやはや、忘れてました。こんな万年筆たちですよ。下の写真ではわからないですが、しばらく使ってないうちに、インクがカピカピになっちゃったようです。

高級感すごいですね…箱とか…


それでは、その模様はまた日を改めて記事にできたらと思います!

どれだけ磨くの!? カスタムヘリテイジ92製作記はこちら
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「万年筆が好きすぎるシステムエンジニア」森 慎吾さんのプロフィール
1981年生まれ。高校卒業→印刷会社→専門学校(音響芸術科)→テレビ局で編集マン→SE→フリーランスのSE→スゲイノウ人(イマココ!)。とにかくずっと激務に追われる日々からフリーランスへ転身し、忙しいながら趣味にあてられる時間も増え、万年筆カスタマイズに没頭の日々。