スゲイノウ人インタビューの第19回。 今回は9月23日が「万年筆の日」ということで、万年筆の歴史を振り返りつつ、それにまつわる四方山話をお送りいたします。ウォーターマンの苦労話が中心です(笑) スゲイノウ人の森って誰よ?という方は下記リンクも合わせてお読みください。 【万年筆が好きすぎるシステムエンジニア 】第1回 SEと万年筆との出会い 森さん仕上げのカスタムヘイテイジ92はこちらです。

こんにちは!編集のSです。


いつの間にか9月も終盤ですね。だいぶ涼しくなってきて、夏が苦手な森さんも活動的な季節になってきたのではないでしょうか?

さてさて、今日は何でしょうか?

今回はですね、ちょっとすぎちゃいましたけど、9月23日「万年筆の日」企画です!


万年筆スゲイノウ人の森さんなら、当然ご存知かと思いましたが・・・。
遡ること200年以上前、1809年9月23日、英国人のフレデリック・バーソロミュー・フォルシュさんが、軸の中にインクを貯蔵できる筆記具を考案して、特許を取得した記念すべき日なのですよ。


当時はペンの軸にバルブをつけ、それを開閉することでペン先にインクを送る仕組みだったといわれています。


私もそうかと思っていました。テレビで見たことありますよ!保険会社の外交員だったアメリカ人のウォーターマンさんが、大口の契約を交わす際にペンのインクがぼたぼたと漏れて、契約書が台無しに。それが原因でライバル会社に仕事を取られてしまった。その悔しさを晴らすため、今の形に近い万年筆を開発したという、ちょっと笑い話のような話ですよね!

しかし、インクボタボタ事件が起きてなかったら、ウォーターマンはずっと普通の保険外交員のだったかもしれませんね。面白い話です。

ウォーターマンさんの人生のターニングポイントはインクボタボタ事件!


もともと何かを研究している人が、失敗から成功を生み出すのはよく聞く話ですが、ウォーターマンさんは保険の外交員から万年筆の開発者という、ちょっと変わった転身をしていますよね。


スゲイノウ人気質の保険外交員だったのかもしれまんよね(笑)


発想の斜め上っぷりが素敵です!


行動が早い!ウォーターマン!


へ〜!ウォーターマン偉大ですね!・・・でも、なんというか、今って万年筆と言えばモンブランが代名詞みたいなところがあるじゃないですか?私の偏見ですけど。それに比べて、ウォーターマンの万年筆って、日本ではあまり売れ筋じゃないというか・・・うわあ、ごめんなさい!ウォーターマン!

確かに・・・そんな風潮はありますね。意外とモンブランは後発なんですよね。ペリカンやパーカーの方が設立は先ですし。あと、僕的にはウォーターマンが決して日本で売れてないとは思いませんよ・・・(フォロー)

はい、ごめんなさい、ウォーターマン。

そうそう、メジャーなメーカーだとファーバーカステルが古く、ウォーターマンの発明より約100年も前に設立しています。まあ、ファーバーカステルは鉛筆を中心とした文具メーカーですけどね。のちに万年筆も作ります。


ファーバーカステルの万年筆って、すごく木の風合いが素敵ですよね。鉛筆メーカーだからこそ、あのようなデザインなんですね。


各ブランドの歴史を調べてみるのも、なんだか面白そうと思いました!

いいですね、今度ぜひやってください!

どのブランドを選ぶかで性格診断とかできそう・・・。

確かに、なんだかんだ言って、個性がでますよね。

じゃあ、企画メモとして温めておきます。


さて、今回はフレデリック・バーソロミュー・フォルシュさんが万年筆の元祖を生み出し、特許をとった記念日!という話題でしたが、ほとんどウォーターマンさんはスゲイノウ人気質のやり手ビジネスマンだった話になってしまいました。

まったくだ!

こんな四方山話をきっかけに、万年筆に興味を持っていただければと思います。

それでは、また次回お会いしましょう!

今週もお付き合いくださり、ありがとうございました!
どれだけ磨くの!? カスタムヘリテイジ92製作記はこちら
スゲイノウ人、渾身の万年筆をJally’s Shopで販売中!
「万年筆が好きすぎるシステムエンジニア」森 慎吾さんのプロフィール
1981年生まれ。高校卒業→印刷会社→専門学校(音響芸術科)→テレビ局で編集マン→SE→フリーランスのSE→スゲイノウ人(イマココ!)。とにかくずっと激務に追われる日々からフリーランスへ転身し、忙しいながら趣味にあてられる時間も増え、万年筆カスタマイズに没頭の日々。