スゲイノウ人森さんへのインタビューの第25回です。 今回は、探訪記という形で、森さんが銀座の蔦屋書店で開催されている「煌めきのペンフェア」を訪れた時のお話をうかがいます。 スゲイノウ人の森って誰それ!?という方はこちらからご覧ください↓ 【万年筆が好きすぎるシステムエンジニア 】第1回 SEと万年筆との出会い 森さん仕上げのカスタムヘイテイジ92はこちらです。

こんにちは〜!編集のSです。


おお〜「煌めき」ですか。名前からして、キラキラ感出てますね。

実は嫁がガラスペンに興味津々でして…。今回のフェアに「川西硝子」さんというガラス工房の方がくるというわけで行ってみたんです。

ガラスペン綺麗ですよね〜。もう見てるだけでも素敵です。



刀もあるし!森さん、刀も好きそう(笑)

800万円でした(笑)

売り物なんですね!ドヒャー!


普通の本屋さんにはないような、専門書や洋書が多いのもいいですね。思わずバウハウスデザインの本を買ってしまいました。

そういえば、記念すべき第1回のインタビューの時にバウハウスデザインが好きっておっしゃってましたね!

そうでしたね。バウハウスって、ドイツに設立された美術学校だったんですが、今年はなんと設立100周年なんですよ。なので、様々なイベントや100周年記念の商品が出てますね。



LAMYってバウハウスデザインが色濃く反映されてますよね?

そうなんです。だから欲しいな〜と思ったんですが、このリミテッドエディションのお値段が48,000円。通常バージョンが実売で2万円切るので、限定にしてもちょっとお高いかな〜と思って諦めました。限定1919本らしいので、欲しい方はお早めに…ですね。

1919本!?

設立された年が1919年ですからね。

なるほど!世界で1919本は、貴重ですね〜。

さあ、いよいよガラスペンコーナーですよ。コーナー自体はそんなに大きくないんですが、とっても華やかです。

おお〜、綺麗!

ですよね〜。僕が一番気に入ったのはこれです。握る部分の螺旋模様がなんとも美しい。

1本1本手作りなんですよね?手間がかかるだろうな〜。

失敗してしまったり、割れてしまうこともあるそうです(涙)溶かして再利用できるものと、そうでないものがあり、再利用できないものや端材は、アクセサリーや筆置きになるそうです。これはこれで素敵ですよね。


端材までも煌めき!

今回のフェアでは、工房の方がいらっしゃって試し書きができるのが最大の特徴。工房の方も、とても感じのいい人でした〜。


書いてますね〜。いっぱい書いてますね〜。

1回インクをつけただけで、300〜500文字も書けるそうです!驚きですよね。全然かすれないんです。10行くらい書けそうでしたよ。

ええ〜、そんなに?ちょっと信じられません。

ペン先に12本の溝があり、そこに保持される仕組みです。その溝は職人さんが1本1本削って入れているそうなんですが、まさに職人技ですよね。

ガラスだから、カリカリした書き心地なんですか?

そうでもないんですよ。思ったより滑りがいい。万年筆のニブと違って、強弱こそつけられませんが、頻繁にインクの色を変えたい人にはもってこいです。

いいですね〜。でも、繊細すぎて割れてしまわないか心配です。

まあ、程度にもよるでしょうが…割れたとしても、川西硝子さんでは修理もしてくれるとのことで、万が一の場合も安心です。

いいものを長く使うっていいですよね。

千円程度のガラスペンも売られていますが、川西硝子さんのガラスペンは平均で10,000円以上。でも、それだけの価値は必ずあると思いますよ。美しさもさることながら、本当にフラストレーションなく、するすると書けますから。

それで、お買い上げになったんですか?

えええと、、娘にソッコーで割られそうなので、もう少しお姉さんになってからにしようか、となりました。

それは仕方ないですね。あと、3年?5年後くらいかな?

そうですね…(苦笑)

さて、今回は川西硝子さんのガラスペンと、バウハウスデザインの話が中心でしたね。

実は、川西硝子のブースの隣に、秋田研磨工業という会社のブースもあったんですね。ガラスペンに気を取られて、ほとんど見ずに帰ってきてしまったんですが、なんと宝石でペン先を作ってる会社さんだったんです!

ナンテコッタ!

サファイアなどをペン先に使った「KEMMA」という、高級万年筆。すごく気になりますね。めちゃくちゃ高そうではありますが。

まさに「煌めきのペンフェア」でしたね!

また機会があったら、ぜひ見てみたいと思います!

それでは、また来週お会いしましょう。さようなら〜。

さようなら〜!
今回の情報まとめ 蔦屋書店「煌めきのペンフェア」 (ペンフェアは11月10日(日)まで/ガラスペン自体の取り扱いは常時) 川西硝子 秋田研磨工業
どれだけ磨くの!? カスタムヘリテイジ92製作記はこちら
スゲイノウ人、渾身の万年筆をJally’s Shopで販売中!
「万年筆が好きすぎるシステムエンジニア」森 慎吾さんのプロフィール
1981年生まれ。高校卒業→印刷会社→専門学校(音響芸術科)→テレビ局で編集マン→SE→フリーランスのSE→スゲイノウ人(イマココ!)。とにかくずっと激務に追われる日々からフリーランスへ転身し、忙しいながら趣味にあてられる時間も増え、万年筆カスタマイズに没頭の日々。