プラモ大好き!戦艦大好き!そんな森さんが手がけたの「戦艦大和風の万年筆」。 万年筆を"戦艦っぽく"しちゃう発想が面白いですよね。ご自分の好きなものをとことん突き詰めていく森さんならではの作品に仕上がりました。しかし、その作業行程は、ものすご〜くツラいようです。 スゲイノウ人の森って誰それ!?という方はこちらからご覧ください↓ 【万年筆が好きすぎるシステムエンジニア 】第1回 SEと万年筆との出会い 森さん仕上げのカスタムヘイテイジ92はこちらです。

こんにちは〜。編集のSです。


お正月もあけて、そろそろ万年筆作りも本格始動ですか?

千円ちょっとの「ふでDEまんねん」を戦艦大和イメージの帝国海軍風にしてみた!
クリップとニブはセラミックの燒結コーティングだから
簡単には傷つかないよ!
地道に鋼板継ぎ目のリベットをポンチでちまちま打ってたらゲシュタルト崩壊した・・・#帝国海軍#ふでDEまんねん#セラミック燒結 pic.twitter.com/IygU8M4mPo— 森慎吾@万年筆仕上げ人 (@Tech2501) January 11, 2020

おお〜、100以上の「いいね」がついていますね!プチバズり!


自分が自信満々に発信したときより、なにげなくつぶやいた時の方がウケがいい時ってありますよね。とはいえ、この森さんの軍艦風万年筆は「なにげない」ってレベルじゃないですけど…。


え〜、せっかく欲しがってる人がいるのにですか?

Sさん替わりにやってみます?キェエエエーーーー!ってなりますよ、きっと(笑)

具体的にはどのへんが一番大変でしたか?

一番は、リベットをポンチで打つ作業ですね。だんだん情緒不安定になってきます。

リベットは点々の部分ですよね?これは確かに量が多いし、地道過ぎる〜。




ぐりぐり〜って、長嶋監督的表現(笑)
はじめ写真を見たとき、筆でちょんちょん塗ってるのかと思いましたよ。全然違うんですね。ボツボツと立体的なんだ!

もちろんですよ!細いラインも彫ってるんですよ。俗に「けがく」っていいます。これがけがく時に使うツールです。一番細かい0.1を使います。

けがく?また初めてワードです。極細の彫刻刀みたいな感じですね。
そして、ポンチでぐりぐり〜も、けがくのも、ペンが曲面だからすごいやりづらそう…。

その通り!少しでも気を抜くと、ずるっと滑って大変なことに!!!

うわー、緊張感すごい(汗)

おわかりいただけたでしょうか。
でも、これをやるかどうかでリアルさが全然違いますから、やるしかない!

すみません、私にはできません。ごめんなさい。

わかっていただけるだけでいいんです。

大変ツラい彫り作業以外はどうですか?
クリップとニブはセラミックの燒結コーティングとありますが、「しょうけつ?」ですか。

簡単にいうと、いつもメッキをしているのと同様に、セラミックの液にドボンと浸してから、電気をビリビリー!と流して、オーブントースターのような機械でこんがり焼き上げています。

なんか美味しそうに言いますね。

これで簡単には傷つきませんので安心ですよ。

相変わらず余念がないですね。コーティングまでバッチリとは。
あ、この旭日旗の部分はどうやってるんですか?


これは…タミヤでデカールを買ってきました!

森さん、タミヤのお店行くの好きそう!

好きですよ〜。だって、タミヤのクオリティすごいです。こんな細かいデカール作れるんや〜〜〜!って感心しながら買いました。
以前、菊水紋を入れたくて四苦八苦していたんですが、結局満足いくものができなくて…。オリジナルの極小デカールは今後の課題ですね。


さて、これだけの作業1日では到底無理ですよね。仮に森さんの日給を1万円としても(実際は絶対もっと高いハズ…)もとの万年筆が千円程度ですから、あまり高額にもできないし…。

そうです。そんなワケでお譲りするとしたら、バカみたいな値段になっちゃうので無理だな〜と思ってます。
なにかいい感じの治具があれば別ですが。

ポンチでぐりぐり〜と、ラインをけがくのって、ほんと職人技ですね。

金ペンの軍艦風がみたい!などなどいろいろご意見をいただき、本当にありがとうございます。金ペンで失敗した日には寝込みそう(苦笑)

なにか画期的な治具が森さんによって開発されることを祈っています。

あ〜、寝ている間に小人が作ってくれないかな〜。

あ、いいですね。私も寝ている間に記事がサラサラ〜っと出来上がっていて…

あ〜、現実逃避してきちゃったので、今週はこのへんで〜。
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同時に、森さんのような、ちょっと変わった趣味の方も募集しています。自薦他薦は問いません。お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

では、また来週〜!

さようなら〜!
どれだけ磨くの!? カスタムヘリテイジ92製作記はこちら
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「万年筆が好きすぎるシステムエンジニア」森 慎吾さんのプロフィール
1981年生まれ。高校卒業→印刷会社→専門学校(音響芸術科)→テレビ局で編集マン→SE→フリーランスのSE→スゲイノウ人(イマココ!)。とにかくずっと激務に追われる日々からフリーランスへ転身し、忙しいながら趣味にあてられる時間も増え、万年筆カスタマイズに没頭の日々。