【万年筆が好きすぎるシステムエンジニア】である森さんへのインタビュー第4回。 システムエンジニアを生業としている森さんですが、実は無類の万年筆カスタマイザー。 究極の仕上げを目指して、万年筆を磨き続ける日々。 そんな森さんのこだわりのルーツは何なのか?今回は森さんはどんな子供だったのか、聞いてみました。

森さんのものづくりに対するこだわりのルーツを知りたくて、少し昔の話を聞いてみようと思います。


だって三つ子の魂百までって言うじゃないですか。こんなヘンタイ…いやスゲイノウ人は、どんな子供だったのかなーってふと疑問に思ったんです。


はい、はい、可愛いかったんですね。で、子供の頃からものづくりが好きだったんですか?

記憶が曖昧ですけど、小学校低学年くらいからプラモ作りにはまってました。

男の子らしい! ガンプラとかですか?

ガンダムも作りましたけど、もっぱら飛行機ですね。

へ〜、飛行機のプラモですか!

そうそう、中でも戦闘機。すごいかっこよくて憧れてました。

なんでまた戦闘機なんですかね?

多分ですけど、田舎が沖縄なんです。昔はおばあちゃんちの上空を戦闘機とかビュンビュン飛んでて、それで無意識のうちに好きになったのかもしれません。

なるほどそういう背景があるんですね。

プラモ作りって、実はいろいろツールが必要なんですよね。かっこよく塗装したいのに、エアブラシもコンプレッサーもお金がなくて買えなくて、 子供なりに試行錯誤したりしてました。


コンプレッサーの代わりに家にあったスプレー缶とかで試してみたり…。でも結局あんまりうまくいかなかったな〜。

結構道具がものをいう世界なんですね。

そうだ、スミ入れって分かりますか?


モールドと呼ばれるパーツの掘り込み部分にスミを流し込むことによって、ディティールを目立たせる手法です。毛細管現象でこういう隙間とかに垂らすと、すーっと広がってきて、広がったところを上だけ拭けば、この線にだけスミが残るんですよ!スミ入れをすることで、グッとリアルな仕上がりになるんです。


客観的に振り返ると、この頃から結構ディティールにこだわってましたね。


もう熱中しすぎてご飯食べるのも忘れるぐらい(笑)



いい加減ご飯食べなさいとかお母さんに怒られたでしょう?

まあ確かに言われましたけど、結構放任主義だったんで、好きなことを好きなだけやってました。

寛大なお母さんだったんですね。

良く言えば寛大。悪く言えばほったらかし?

お母さんって「宿題やったの?」「お風呂は?」「早く寝なさい!」とか、口うるさく言ってしまいがちなので、逆にそういう自由にさせてくれるお母さんは貴重じゃないですか?


おかげで、森さんのいいところがすごく伸びたんじゃないんですか。森さんのお母さんが「勉強しなさい」とか口うるさく言う人だったら、今のスゲイノウ人の森さんはなかったですよね、きっと。


やっぱり環境って大事ですね。

そういえば、父親は町工場で働いていたので、ものづくりが好きな自分のルーツは確かに家庭環境かもしれません。

それドンピシャじゃないですか!

あまり考えたことなかったですけど、そうですね。

全国の子育て中のお母さん!子供が熱中している時は、思う存分やりたいことをさせてあげることがスゲイノウ人育成に繋がるようですよ。

育成しちゃうんですか(笑)











「万年筆が好きすぎるシステムエンジニア」森 慎吾さんのプロフィール
1981年生まれ。高校卒業→印刷会社→専門学校(音響芸術科)→テレビ局で編集マン→SE→フリーランスのSE→スゲイノウ人(イマココ!)。とにかくずっと激務に追われる日々からフリーランスへ転身し、忙しいながら趣味にあてられる時間も増え、万年筆カスタマイズに没頭の日々。