第44回 超こだわり派向け!入学祝いにプレゼントしたい万年筆 7選

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ひと昔前、年号がまだ昭和だった頃、入学祝いの定番のひとつに「万年筆」があった。
なぜ万年筆だったのか。それは、学生にとって「書く」ことは必須であり、かつ、万年筆が筆記具としてまだまだ現役だったからでしょう。
ボールペンやその他の筆記具が登場し、多様化した現在、入学祝いに選ばれることも減ってきましたが、あえてこだわりの万年筆を贈るのはいかがでしょうか?

今回はスゲイノウ人の森さんに、個性豊かなプレゼントにおすすめ万年筆を選んでいただきました。
スゲイノウ人って何それ!?という方はこちらからご覧ください↓
【万年筆が好きすぎるシステムエンジニア 】第1回  SEと万年筆との出会い
森さん仕上げのカスタムヘイテイジ92はこちらです。
編集さん
編集S

こんにちは〜。編集のSです。

「万年筆仕掛け人」の森です。
編集さん
編集S

まだまだ肌寒い日が続きますが、なんと1953年の観測開始以来、最も早く桜が開花しまして、本格的な春がそこまで来てます!

へえ!記録的に早かったんですね。
編集さん
編集S

開花してから寒さがぶり返す日もあったりで、桜は「ちょっと間違えたかな?」と思ってたかもしれません。

咲いちゃったら閉じる訳にいきませんから、仕方ない(苦笑)
編集さん
編集S

さて、連日不安なニュースが続いていますが、今日はちょっと気分を変えて「入学祝いに万年筆を贈るならどれ〜!?」企画をしたいと思います!

いえ〜い!!
編集さん
編集S

謎の盛り上げ、ありがとうございます。
今回は、よくある「プレゼントに喜ばれる万年筆○選〜」的な平凡なセレクションはしません。なんていっても、万年筆に変態的なこだわりをお持ちのスゲイノウ人森さんが選者ですから!

なんか複雑な気持ちですが、選ぶのは楽しいので、今日は事前に7本選んで参りました。
編集さん
編集S

さすがです!
高校・大学入学する人向けで、予算はできれば5万円以内でチョイスしていただきました。

お店の人が推薦してくるような優等生万年筆は、なるべく除外しています。ここでは入手が可能であって感性に刺激を与えるモデル、そして万年筆好きでも無い限り本人が選ばなそうなものを選びました。
編集さん
編集S

実用性よりも、感性を刺激することに重点を置いている!大事なので2回言いました。
それでは早速いってみましょう。

一本目はコレ!すみません、いきなり予算オーバーですが、VISCONTI PININFARINA CARBONGRAPHITE

ビスコンティー

編集さん
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え?え?ピニンファ?

ビスコンティーというメーカーから出ている万年筆で、工業デザインの巨匠ピニンファリーナ氏が手掛けたものです。面白い機構や細部に宿る造形美、良質なマテリアルなど、ちょっと入手はしずらいかもですが、かなり尖ってます。日本製にはなかなか無いハイセンスな近代工業デザインの息吹がつまっており、きっと何かインスピレーションを得られるでしょう。
編集さん
編集S

カーボングラファイトは、素材ですよね?

素材違いバージョンもありますが、カーボングラファイトのが一番カッコよかったので、これにしました。

編集さん
編集S

あの、、予算は5万円くらいまででお願いしたいのですが。

これは、ニジュウマンエン…くらいです。

編集さん
編集S

わお。

その人の人生に大きな変化を与えるかもしれないと思うと、安く思える1本ですよ!いや〜、カッコイイ。

編集さん
編集S

いきなりスゲイノウ人節が炸裂しておりますが、次いってみましょう!

編集さん
編集S

王道モンブランきましたね。

でもギリギリ予算外。
プロダクトデザイナーのマークニューソン氏がデザインした万年筆。シンプルで美しい外観、今から50年以上たっても通用する普遍的魅力をもったデザインではないでしょうか?
予算外ですがiPhoneよりも安いしiPhoneよりもきっと長く魅力を放ち続けると思いますよ?
編集さん
編集S

実売で6万円弱ですか。まあ、そのくらいの予算オーバーならアリかなぁ。ちょっとiPhoneにケンカ売り気味なのが気になりますが(苦笑)

iPhoneが嫌いなワケじゃないですよ!でもスマホは5年もすれば古くなって、まともに使えなくなりますが、万年筆は使えば使うほどに愛着が深まる。スルメのように楽しめます。

編集さん
編集S

万年筆はスルメ。噛めば噛むほどに…ですね。

どんどんいきますね。三本目はプロフィット蒔絵万年筆[紅葉] 44,000円。予算内!

編集さん
編集S

やっと予算内におさめてくれましたね。

プロフィットに蒔絵が施されたものです。ベースが定番モデルなので実用性についても何も問題なし。そこに蒔絵という日本の伝統工芸の要素がはいっている事がポイント。当人への感性に変化を与える可能性を秘めています。小さな感性の変化は年齢とともに大きな変化になっていきますからね!
編集さん
編集S

かなり渋いセレクションですね〜!じわじわと好きになるかも。あと、外国人ウケしそう。

入学や卒業祝いにこれをチョイスする事は普通ないと思いますが、万年筆好きなら、蒔絵を一本は持ってみたいです。

編集さん
編集S

ではでは、4本目お願いします。

LAMYダイヤログ3

編集さん
編集S

LAMYは若い人が好きそう。

いわゆるキャップレスタイプの万年筆ですが、質感やデザイン性の高さは価格以上の価値があると思います。「機能が形態を決める」というバウハウス的思想を感じる事ができつつ、実用的な点からも良い一本。
編集さん
編集S

キャップレスっていいですよね。ボールペンのような感覚で使えるから、万年筆に慣れていない人には、なおさら向いていると思います。

はい。キャップレスは他社からも出ていますが、僕的にはこれが一番好き。

編集さん
編集S

お次は、5本目、お願いします。

編集さん
編集S

TWSBIは以前の記事にもでてきましたね。台湾発の透明軸が美しい万年筆。

比較的安価でお手頃だとかウケが良さそうとか、そんな言い訳っぽい理由ではありません。
物は自分でお手入れする事で調子が読み取れます。調子を読み取る事で自分の道具へと変わっていきます。この道具の基本を手先の感覚から学べる。つまり感性になんらかの影響を与える可能性を秘めている点にいおいてオススメできる一本です。
編集さん
編集S

そうか、TWSBIの万年筆には分解用の工具が付属しているんですよね。

お手入れの喜びを感じ取ってほしいです。

編集さん
編集S

なんでも安く手に入り、使い捨てが当たり前のようになってしまった現代だからこそ、あえて分解して手入れする。確かに、若い人にこそやってほしい作業ですねぇ。

さあ、次いきますよ。プラチナ万年筆 出雲 PIZ-55000 溜塗り ¥55,000。実売だとギリギリ予算内かな。

編集さん
編集S

ギリギリセーフにします!

これも機能性や実用性とかではなく経年とともに表面の漆が徐々に透明に変化し、下地の色漆が浮かび上がってくる漆の面白さを体感できます。日本的なワビサビにミニマル的モダンさも感じる事のできるのできるスグレモノ。若いうちには理解できないかもですがきっと何か心のどこかに残るものがあるはずです。
編集さん
編集S

漆なんですね。さきほどのセーラー蒔絵万年筆と似たベクトルですが、印象は全然違うんですね。なんか、パッと見は地味?

そこがワビサビでいいんですよ。Sさんもまだまだお子様ですね。

編集さん
編集S

若いと言ってください。

はい、ではついに最後の1本。カスタムヘリテイジ912 フォルカンニブ 20,000円。

編集さん
編集S

森さんが磨きまくってるのは透明軸のカスタムヘイテイジ92でしたよね?

そうですね。912は、92よりも、軸もニブもひとまわり大きい。あと、92はインク吸入式ですが、912はコンバーター式です。
編集さん
編集S

ボディの色意外にも、結構違うんですね。それにしても、なんというか、すごく「普通」じゃないですか?

いままであげた中で最も優等生的な万年筆でしょ?
この万年筆のポイントはペン先ラインナップの多さです。中でもきっと「フォルカンニブ」は最も感性に刺激を与える可能性があります。お祝い用には通常オススメされないと思いますが将来に影響を与えそうな意味ではありかなと!

編集さん
編集S

フォルカンニブってよくわかってないのですが、、、

フォルカンは、非常にソフトタッチで、万年筆の醍醐味である線の強弱がつけやすいのが特徴です。弱い筆圧でもスラスラ書けるので、以前かなり筆圧の強かった僕は、このフォルカンニブに出会って「字を書くのに必要な筆圧はこれくらいでいいよ!」そんなメッセージをペンから受け取ったんです。

編集さん
編集S

なるほど、同じ万年筆でも取り付けるニブによって、まったく別物になるんですね。

そう!それで、フォルカンニブがつけられる万年筆は限られていて、カスタムヘイテイジ912は、その中の1本なのです。

編集さん
編集S

これはもう、万年筆に詳しい人にしかわからない、玄人チョイスでしたね。

だって、そういうの選べってSさんが言うから〜。

編集さん
編集S

もう期待通りの変態的なセレクションになって、私は大変満足しております。前半は結構予算オーバー気味だったので、どうなることかと思いましたが、TWSBIやLAMYなんかは、若い人にも人気で、特に喜ばれそうだと感じました。

みなさんも、入学祝いに限らず、万年筆の贈り物してみてはいかがでしょうか?
はじめは「え?」って顔されそうですが、あとからジワジワと良さが伝わるのでは?と思っています。

編集さん
編集S

うんうん、万年筆ってとっつきにくいイメージですが、プレゼントしてもらったら、そこから興味がわくかもしれませんね。

それでは今週はこのへんで。もしよかったらSNSで「いいね」や「シェア」お願いします!

編集さん
編集S

森さんのような、ちょっと(すごく)ヘンな人も常時募集しています。お気軽にメッセージください。

また来週お会いしましょう!

編集さん
編集S

さようなら〜!


どれだけ磨くの!? カスタムヘリテイジ92製作記はこちら


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「万年筆が好きすぎるシステムエンジニア」森 慎吾さんのプロフィール

1981年生まれ。高校卒業→印刷会社→専門学校(音響芸術科)→テレビ局で編集マン→SE→フリーランスのSE→スゲイノウ人(イマココ!)。とにかくずっと激務に追われる日々からフリーランスへ転身し、忙しいながら趣味にあてられる時間も増え、万年筆カスタマイズに没頭の日々。

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