社会人になってこそ、あまり使う機会のないシャーペンですが、多くの日本の学生に愛用されています。 しかし、それも日本特有のようで…。 世界を眺めれば、日本がさらに見えてくる。 今回は万年筆を差し置いて、シャーペンにスポットライトを当てて対談します。 はじめてお越しの方はこちらもご覧ください↓ 【万年筆が好きすぎるシステムエンジニア 】第1回 SEと万年筆との出会い 森さん仕上げのカスタムヘイテイジ92はこちらです。

こんにちは〜。編集のSです。


いや〜、大型連休ですね!


飛行機も電車も高速道路もガラガラで運行されてるニュースを見て、なんとも複雑な気持ちになります。


え!そうなんですか?!お子さんや奥さんが「どっか連れてって〜〜〜〜!」ってなりません?


なんということでしょう…。さすが森家。それならいいのですが。


前回、世界の筆記具の話題で気になったことがあるので、引き続きその話をしてもいいですか?


ちょっと万年筆から逸れてしまうのですが、気になったのは<シャーペン>のことです。
日本で多くの子供や学生に愛されているシャーペンが、海外ではあまり使われてないらしい。


ちなみに、シャーペンはどこで生まれたんだろう?と調べてみましたら、歴史上はイギリスで誕生したようです。その後アメリカで発売された世界最初の実用シャープペンシルの商標が「エバーシャープ」だったことから、日本ではシャープペンシルと呼ばれているそうです。
1822年、イギリスのジョン・アイザック・ホーキンス(英語版)とサンプソン・モーダン(英語版)が繰出式のシャープペンシルを発明し、特許を出願した。


さらに、ちなみにですが、今マスクを生産して話題のシャープは、創業者である早川徳次さんが、繰出鉛筆の金具を受注したことに始まり、自ら金属製繰出式シャープペンシルを発明したことから、シャープという社名になっています。


シャーペンといえば、小学校の時、本当は禁止なんだけど、カッコイイからこっそり持って行ったりしたものです。これは今の子供たちも同じだと思うんですよね。実際、文具コーナーにもシャーペンたくさん売られてますし、すごい市民権を得ていると思うんです。


でも、ネットで情報収集すると、海外の教育現場では鉛筆やボールペン、万年筆が使われています。別にシャーペンがダメって訳でもなさそうですが、マイノリティなんです。


逆に日本人はなぜシャーペン好きなんでしょうね?


確かに、丸まってきた鉛筆で「薔薇」書きにくいですよね。あ、そもそも読めるけど書けません(笑)

その点、英語だとそこまで混み入ってないから、多少丸まった鉛筆でも可読性のある文字が書き続けられます。

言語が複雑、性格が几帳面というあたりが、シャーペンが求められ、さらなるシャーペンの進化に繋がる由縁かな?

日本のシャーペンは確かにすごいですが、あまり欲しくなったことないですね…。ゴメン、日本のシャーペン。以前、ロットリングのシャーペンは記事にしたことがありますが。

ロットリングですか?

ロットリングはドイツのメーカーで、主に製図用筆記具を取り扱っています。「正確な線こそ美しい線」をモットーに作られた製品は世界中のクリエイターたちに愛されています。僕も高校時代に基礎製図検定を取ったのですが、その時に使用していたのがロットリングの製図セットでした。


基礎製図検定ってあるんですね!森さん、そんなことまでやってるんだ。

まあ、工業高校ですからね。海外の製図用品ではステッドラーなんかもありますが、思い出も手伝ってロットリング推しかな。そもそも最近では手描きの機会も減ってますけどね。

製図用のシャーペンって、普通のシャーペンとどう違うんですか?

先端の見やすさ、握りやすさは一般的なシャーペンにも共通して言えますが、重み・重心の位置は選ぶ上で大事なポイントとなってきます。


重心ですか?


やはり森さんは、シャーペンにおいてもこだわりがすごかったですね。

あ、ロットリングは万年筆もレビューを書いてますよ。


ん?オットーカーン?

ドイツのファッションブランド「OTTO KERN」と「Rotring」とのコラボ万年筆なんです。オットーカーンはドイツでは名が知れてるらしいのですが、日本ではあまり馴染みがないブランドですよね。


オットーカーンも初耳ですが、ロットリングは万年筆もあるんですね。


ああ、なるほど(汗)



日本でブランドコラボっていうと、ちょっと安っぽい印象になりますが、そんなことを感じさせませんね。


森さんの物欲を刺激するかどうかは別ですけどね!


書きやすくて、満足感もあって、さらにプチプライスだと嬉しいんですけどね。

そういえば、最近海外のアヤシイ(?)通販で、激安万年筆を見つけたので、どんなものか気になって何本か購入してみました。と言っても、まだまだ届かないのですが。船便かな?

激安、いいですね(笑)

激安で、品物もなかなかよかったら、なんか不安になります。もう、個人的に太刀打ちできない?って(汗)

森さんの目指すMONDOとはターゲットが違うから大丈夫ですよ。届くのを楽しみにしてましょう。


意外と発見が多かったです!

なんというか、一連の世界の筆記具事情を通して、日本人は綺麗に書くことにこだわりすぎて、本質的なことがおろそかになってないか、ちょっと不安にもなりました。

思えば、社会人になってはじめて、板書から解放されるのかも。もともと板書をノートに書き移す作業なんていらないような。

筆記具事情を眺めるだけで、日本のすごいところ、問題点、いろいろなことが見えてきましたね。

次回でついに連載50回目!これからも鋭い視点でお送りしていきます!

鋭いかどうか謎ですが、今後もよろしくお願いします。

それでは、今週はこのへんでおひらきに。

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また来週お会いしましょう!

さようなら〜!
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「万年筆が好きすぎるシステムエンジニア」森 慎吾さんのプロフィール
1981年生まれ。高校卒業→印刷会社→専門学校(音響芸術科)→テレビ局で編集マン→SE→フリーランスのSE→スゲイノウ人(イマココ!)。とにかくずっと激務に追われる日々からフリーランスへ転身し、忙しいながら趣味にあてられる時間も増え、万年筆カスタマイズに没頭の日々。