第52回 LAMYにそっくり?中国「依人」の激安万年筆CHRENを買ってみた

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中国の謎の文具メーカー「依人」。検索しても閲覧不能。謎のベールに包まれた「依人」の万年筆、CHRENを購入したスゲイノウ人森さんに、その使用感を伺いました。
スゲイノウ人森って誰?という方や、はじめてお越しの方はこちらもご覧ください↓
【万年筆が好きすぎるシステムエンジニア 】第1回  SEと万年筆との出会い
森さん仕上げのカスタムヘイテイジ92はこちらです。
編集さん
編集S

こんにちは〜。編集のSです。

「万年筆仕掛け人」の森です。
編集さん
編集S

長きにわたり、自粛を余儀なくされていましたが、非常事態宣言も解除され、森さんも少し開放的な気分なのでは?

森さん
やはり活動しやすくなりますよね!仕事はもちろんですが、万年筆を物色しにぶら〜っと出かけることもできますし。
編集さん
編集S

物色って、もう、数え切れないほど万年筆持ってるじゃないですか。

Sさん…何か勘違いしているようですが、私それ程持ってませんからね!コレクターとかでもないですし…
Sさん
編集S

私から見ると十分なんですが…何かお目当てのものでもあったんですか?

お目当てというワケではないんですが、Wishという激安の海外通販サイトで買った万年筆がようやく手元に届いたんですよ。これは、欲しかったというより、興味本位ですけどね。なんでこんなに安んだ!?って。とにかくいろんな物が激安なんですよ、このWish。
Sさん
編集S

Wishですか。聞いたことなかったなぁ。安いっていうと、おいくらなんですか?

無料、ですね。
Sショック
編集S

え?どういうことですか?

正確にいうと、送料が311円かかったので、トータルコストは311円です。でも、品物自体は無料。
Sショック
編集S

驚きのビジネスですね…。

宛名にValue “USD1.00″とあったので、実際の送料は1ドル?…ええと、現在のレートだと…

編集さん
編集S

ええと、1ドルは約107円ですね(2020.5月現在)

311円-107円ですから、約204円の粗利ですか?これでも商売になるんだから、すごいよな〜。究極の薄利多売。マネはしたくない…。

編集さん
編集S

実質無料の万年筆、ぶっちゃけどうなんですか?

謎の万年筆、その名も「CHREN」。中国の「依人」というメーカーの様です。そして見た目はどっからどうみてもLAMY-Safariです。

CHREN
上がSafari、下がCHREN
編集さん
編集S

ここまで似てると、もはや清々しい!

そう(笑)清々しいまでのパクリ具合。完全にリバースエンジニアリングですね。LAMYを元にして、型をとっていくスタイル。

Sさん
編集S

そうは言っても、写真の見た目はグラデーションの色合いが綺麗でいい感じですね。

実物は、びっくりするほどチープな質感です。オモチャっぽい。本物のLAMYもプラスチックですが、なんか全然違うんですよね。素材が。
SafariはABS樹脂のようですが、依人のほうは指で叩いた感じがポリスチレンっぽいといいますか…

編集さん
編集S

でも無料だと文句言えませんよね(苦笑)

それね。しかも、カートリッジがこんなにオマケでついてきます。コンバーターもついちゃう
10本入り(1本使用した)
編集さん
編集S

太っ腹すぎる!そして既視感のあるキャラがなんかカワイイ(笑)

そして!意外や意外とっても書きやすい!(笑)

編集さん
編集S

なんと!カートリッジもこんなについて、無料で、しかも書きやすい!
え、コレ、いい買い物じゃないですか?

いや、なんというかそもそも0.5mmを選んだつもりだったんですが…

Sさん
編集S

ニブが虹色で面白いですね!

チタンに焼きをいれた際に起こる「ヒートグラデーション」を想起させますよね。
でも、実際はこちらが届いたのがこちら↓僕の発注ミスか、配送ミスなのかは不明です。

編集さん
編集S

あまりニブが露出されてないんですね。このようなタイプは一般的ですか?

フーデットニブなんて言ったりしてますけどちょいちょいありますよ。LAMYにもLAMY2000とかがそうですよね。

編集さん
編集S

なんか「無料」って、すべてを許容させてしまう恐ろしい仕組みかもしれませんね。

確かに(笑)
でも、前述した通り、書き味は悪くない…いや、むしろ使いやすい。

Sさん
編集S

そこは救いですね。

カリカリでもないし、フローも安定、ローラーボールやジェルインクのペンのような使い勝手。それでいて、万年筆らしく自重で筆記もできて優秀。
でも、人にとっては「つまらない」と感じるかも。

編集さん
編集S

万年筆らしさに欠ける?

ん~ニブがカッチカチなのもありますが、やっぱその…軸の質感とかがね…。万年筆って手触りや見た目とか気分も大事な要素だと思うので。

編集さん
編集S

手触りや質感ですか、森さんらしいポイントですね。

強いて難点をあげるなら、線に強弱が出ないところと、全体的に軽すぎるところかな。ニブ側にもう少し重みがあったほうが、バランスが取りやすいし、自重で滑らせるように書けますから。

編集さん
編集S

軽い方が疲れなくて良いかなと考えがちですが、重さも大事なんですね。

でも、トータルでみたら”全然アリ”かな。モデルとなっているLAMYのサファリは、安いと言っても2,500円程度しますから、このCHRENという万年筆、学生さんなどには結構いいかもしれません。

編集さん
編集S

チープな万年筆は気を遣わなくていいので、ペンケースにポンと入れておけますね。替えのインクもあることだし!

僕の理想の万年筆とは対極にありますが、この品質をこの価格でやってのけるのは、別の意味ですごいですね。

編集さん
編集S

中国ブランドでも、ここまで安いと売れる。ネット上の100円ショップみたい。

うん、100円ショップと同じような購買層をターゲットとしているんでしょうね。隙間時間にSNSを見るような感覚で、安いから気軽にポチっちゃう。うーん、恐るべし!

Sショック
編集S

Wishは見ない方がいいかも!私ハマってポチポチしちゃいそう…。

海外通販、とくに中国系は商品が届くのに数か月かかる場合もありますし、品物違いもザラ。
なんなら届かないケースも割とあるのであまりオススメはしません。
それに安いからとポンポン買っていたりすると個人使用と認められず関税を課せられたりするケースもあるようですし。

編集さん
編集S

なるほど。しかし今後はこのような買い物がきっと「普通」になるんでしょうね。そしてこの”究極の薄利多売”の揺れ戻しが必ず起きて”究極のコダワリ品”が求められる…?

う〜ん、どうでしょう。どっちかと言うと”究極の二極化”になってくる、といったところかも。

編集さん
編集S

「お金がある人」と「お金がない人」の二極化だと、なんか切ない気持ちになる…。

うん、切ないけど、実際にWishがターゲットにしているのは低〜中間得者層だそうで…。スピード配送よりも、完璧な商品よりも、安さを一番に求めている人向けサービスです。そして、今後その層のボリュームが一番大きくなると予想されています。

Sさん
編集S

なんか…よくわからないけど、複雑な気持ちになってきました。今日はこのあたりでおひらきにしてもよろしいでしょうか?

そうですね。今日は二極化の話ではなく、CHRENの話でした!Wishも使い方次第で、面白いアプリですよ〜。

編集さん
編集S

森さんのような、ちょっと(すごく)ヘンな人も常時募集しています。お気軽にお問い合わせフォームからメッセージください。

また来週お会いしましょう!

編集さん
編集S

さようなら〜!


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「万年筆が好きすぎるシステムエンジニア」森 慎吾さんのプロフィール

1981年生まれ。高校卒業→印刷会社→専門学校(音響芸術科)→テレビ局で編集マン→SE→フリーランスのSE→スゲイノウ人(イマココ!)。とにかくずっと激務に追われる日々からフリーランスへ転身し、忙しいながら趣味にあてられる時間も増え、万年筆カスタマイズに没頭の日々。

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