一度人についてしまったイメージは、なかなか覆せないものですよね。「森さん=万年筆の人」と思われがちですが、ご本人は意外と万年筆へこだわっている訳ではないようです。 スゲイノウ人森って誰?という方や、はじめてお越しの方はこちらもご覧ください↓ 【万年筆が好きすぎるシステムエンジニア 】第1回 SEと万年筆との出会い 森さん仕上げのカスタムヘイテイジ92はこちらです。 万年筆を1から作り上げようというMONDO計画はこちらです。

こんにちは〜。編集のSです。


いや〜、寒い!もう冬ですね、冬!森さんの好きな冬!


意外ですね。


え…、ちょ、それ…。


……まあ、そういうことにしておきましょう。
さてさて、最近の森さんのTwitterをみてみるとですよ、突っ込まざるを得ないツイートがあるんですよ。


これですよ。
エレクトリカルパレードな指輪できた。
娘の食いつきがとても良い😄暗いとこで目立つこと必至#指輪 pic.twitter.com/aNHI2q3O9W
— 森慎吾@万年筆仕上げ人 (@Tech2501) October 6, 2020


何か?じゃないですよ。なんで万年筆じゃなくて指輪作ってるんですか?

いやー、アクセサリー職人に転向しようかな〜なんて。

は?

冗談ですよ。指輪を作るのは、旋盤の練習台としてもってこいだからです。

なるほど、そういうことですか。

長さこそ違えどリングと万年筆の軸は一緒ですからね!万年筆の軸も輪切りにしたらリング!

確かにそうですね……。
森さんて決して急がないというか、着実にステップ踏んでいくスタイルですよね。私には欠けているマインドなので、すごいと思います。私って、ゴールを急ぐあまり、とりあえず走り出すタイプなので、いきなり万年筆つくろうとして、壁にぶち当たっていることでしょう。


とにかくたいして準備しないで、問題が起こってから考えます(苦笑)

まあ、それはそれでとても良いと思いますよ。僕は逆にもう少し急いだ方がいいのかも?
でも、基礎が大事なんで、基礎固めには時間をかけますね。

いや、ごもっともです!


あらら、そうなんですね(遠い目)

具体的に挙げると、例えば、ペンを旋盤で削るには、当然ながら材料をガッチリと掴む道具が必要です。

ちょっと待ってください。それって旋盤を買った時に付属しているのでは?

ええまあ(笑)ただペン用では無いですからね!
クイックチャックポストが届いた!。😊
別機種用のなのでカラー類だけ自作して無事装着。削った感触が純正より剛性感あるように感じます。
もっと早くつければ良かった!#旋盤#L230 pic.twitter.com/rZbjWj9iFL— 森慎吾@万年筆仕上げ人 (@Tech2501) October 31, 2020
万年筆などの軸を内径把握する為の治具完成。
作りがひどい2千円台の超安物小型チャックがベースながら、専用のシャフトを作りーの、チャック全体をバラシて削りーの、仕上げ直しーの…んで完成。😉
軸を把握した時の振れも±5μまで追い込めたので満足!#治具#旋盤 #万年筆 pic.twitter.com/0qGpAPAlAp
— 森慎吾@万年筆仕上げ人 (@Tech2501) November 2, 2020

買って、そのままでは「使えない」とは…。そんなもんですかね。

海外製の安価なパーツでも時々「いいじゃん!」と思う高コスパを発揮するものがあるんですが、そんなことは稀で、だいたいは手を加えて使いやすくしています。

国内メーカーのものがすごい高いとなると、その手間も惜しめないですね…。

ズレが許される製品ならいいんです。「手作りなので、ひとつひとつ差がございます」という注意書きで済む問題じゃないんですよね。おおもとのパーツの精度が悪いと、そこから産まれる製品がすべてダメになる。

そっかー、マザーマシンですものね!旋盤は。

ですね~。

ふ〜、そうなると、森さんの目指す万年筆が作れる日は、まだまだ先になりそうですね。

ああ、それ、ちょっと誤解というか、解釈のされ方が違うかも。
僕の目的は万年筆を作ることではないんですよね。

え!?

「MONDO」と銘打って掲げたコンセプトは、仮に指輪でも、コースターにでも当てはまるんです。本質的には付喪神が宿るに値するものを作りたい!ということです。

ああ、そうか。ついつい「森さん=万年筆の人」みたいなイメージになっちゃってますが、それはちょっと違うんですね。
万年筆のワクにとらわれたくないと。


万年筆は目標のうちのひとつ、ということですね。

だいたいのブランドって「フラッグシップモデル」があって、その下にもうちょっとリーズナブルなラインナップがありますよね。そういうものも必要になってくるなあって、最近考えています。

確かに。
森さんの作品が好きでも、MONDO万年筆ってたぶん「アホみたいな値段」になりますよね?


となると必要ですね、ちょっと買いやすいけれども、森さんの世界観を感じられるようなものが。

はあ、なんか、直接MONDO製品を作ること以外の作業が多くて、全然前に進んでる感がないんです…(泣)
周りの方がどんどんステップアップして結果をだしているのに、自分だけ置いていかれているなあって焦ります。

森さんってマイペースっぽいのに、そういう心配するんですね!

あれ、なんか軽くディスられてます?

いやいや、もともと独自路線感すごいから、人と比較しても意味ないんじゃないかな〜って思いますよ。

やっぱりディスられてる!!!

安心してください!進んでますよ!

う〜ん、おあとがよろしいようで…。
こんな回答でいいですか?

いいんです!
今回もここまで読んでくれたあなたに感謝しています!次回もよろしくお願いします。

最近、初心に帰って万年筆レビューをしているので、次回はその話でもしようかな。

いいですね〜。
それでは、また次回に会いましょう!

さようなら〜!
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「万年筆が好きすぎるシステムエンジニア」森 慎吾さんのプロフィール
1981年生まれ。高校卒業→印刷会社→専門学校(音響芸術科)→テレビ局で編集マン→SE→フリーランスのSE→スゲイノウ人(イマココ!)。とにかくずっと激務に追われる日々からフリーランスへ転身し、忙しいながら趣味にあてられる時間も増え、万年筆カスタマイズに没頭の日々。