システムエンジニアを生業としている森さんですが、実は無類の万年筆カスタマイザー。 究極の仕上げを目指して、万年筆を磨き続ける日々。 【万年筆が好きすぎるシステムエンジニア】 第6回は、いつものインタビューとはちょっと趣向を変えて 探訪記としてお送りいたします! 今週のスゲイノウ人はどこへ行ったのでしょうか?

こんにちは!編集Sです。

万年筆仕上げ人の森です。突然ですがSさん、万年筆にまったく興味を示さなかった妻が、突然万年筆を買うと言い出したんですよ!

なんと!それはこのジャリーズの一連の記事が魅力的すぎて、ハートに火がついちゃいましたか?

いや、違います。

違った!?

文具店の伊東屋が出している「万年筆バイブル」という本があるんですが、その本を家でなんとなく読んでいた妻が、とある部分に食いついたんです。

とある部分とは?

伊東屋の横浜元町店のみで取り扱っている「自分好みにカスタマイズできる万年筆」のサービス、 『My Mighty(マイマイティ)』の紹介記事です。

自分好みにカスタマイズ?なんだか楽しそうですね。

せっかく妻が興味を示したので、早速行ってきたんです。

横浜元町。おしゃれな雰囲気しか感じない!

ええ、おしゃれでしたよ。ザ・シャレオツ!

入口からしておしゃれ!

もちろん店内もおしゃれですよ。

いちいちおしゃれ!

まあ、おしゃれなのは置いといて、お目当の「自分好みにカスタマイズできる万年筆」のサービス、 『My Mighty(マイマイティ)』は3階で取り扱っています。

カスタマイズって、どういうことですか?

色や素材が違うパーツを自分好みに選んで、組み上げてもらうサービスです。こんな感じ。

パーツにわかれてて、わかりやすいです。ふむふむ、キャップ・クリップ・ペン先…

それらを、このような専用の板にはめ込んでイメージを膨らませていきます。

うわー、カラフルで迷っちゃいますね!

8つのパーツを、それぞれ8色から選んで、組み立ては店員さんにお任せです。ボクなら組立もやりたくてしょうがないですけどね。

とてもワクワクするサービスですね。お値段はいくらくらいするんですか?

素材によってちょっと値段も変わるんですけど、だいたい8,000〜10,000円くらいですね。妻はキャップとボトムに、ちょっと高いイタリアンベージュという素材を選んでいたので、10,000円超えてました。これが完成イメージです。

おお、この枠、イメージつかみやすい!

本当に簡単で、あまり悩まなければ10分くらいで注文できちゃいます。

肝心の書き心地はどうなんでしょう?

これはオリジナルと言っても、伊東屋ブランドの万年筆「Mighty」が元になっているので、鉄ペンながら、エントリーモデルとしてなかなかの書き味ですよ。ちなみ細字・中字から選べます。

そうか、ニブに金を使った「金ペン」の方が書き味が柔らかいんでしたよね。

ええ、この「Mighty」は値段も比較的お安いので、鉄ペン=ステンレスのニブです。

そうなんですね!

さて、組立は混雑具合にもよりますが、30分もあれば出来上がるとのことだったので、隣にある「カクテルインク」も一緒に購入することにしました。

カクテル?インクのバーですか?

まさにそんな感じですよ。

おお、マスターならぬ、ママ的な女性がインクをミックスしてくれる?

その通りです。インクも本当に奥が深く「インク沼」と言われるほど。例えば同じ青でも何色もあって、その微妙な色合いを楽しむ繊細な世界です。ちなみに妻はご当地の名前がついた「元町ブルー」を選んでいました。料金は、一律1,600円です。

そのネーミングいいですね、元町ブルー!

ただ、「本日はおやすみのインク」というのが結構あって、希望のカラーが選べない可能性がありますので、ご注意ください。この日も茶色系をはじめ、結構おやすみカラーがありました。

インクにもおやすみがあるんですね…。

どうしたんですか?インクにすら、おやすみがあるのに、私にはないって顔ですが。

な、何を言ってるんですか!毎日休みのようなものですよ。ハハっ!

休んじゃうとサビついちゃいますからね、毎日記事をジャンジャン書いてください。

はい、了解しました…。

無事に万年筆も完成して、元町ブルーも購入してホクホクの妻でした。それにしても、伊東屋さんも商売上手ですよね。体験という付加価値をつけることによって、普段は万年筆を使わない妻のような人も、買う気にさせちゃうんですから。

私もお話を聞いて、作ってみたくなっちゃいました!

女性はこういう体験が好きなのかもしれませんね、選べるっていうのが。別フロアでは、オリジナルノート作りもやってますから、三点セットで購入されてはいかがですか?Sさん。

じゃあ、ちょっと行ってきます!

お、いいですね、行ってらっしゃい!

それでは、今回はこのへんで。最後までお付き合いありがとうございました!

また次回お会いしましょう!
スゲイノウ人、渾身の万年筆をJally’s Shopで販売中!
「万年筆が好きすぎるシステムエンジニア」森 慎吾さんのプロフィール
1981年生まれ。高校卒業→印刷会社→専門学校(音響芸術科)→テレビ局で編集マン→SE→フリーランスのSE→スゲイノウ人(イマココ!)。とにかくずっと激務に追われる日々からフリーランスへ転身し、忙しいながら趣味にあてられる時間も増え、万年筆カスタマイズに没頭の日々。