編集S。長きにわたって森さんをインタビューしてきましたが、ここらで少しフレッシュな風を呼び込みたいと思い、スペシャルゲストを招きました。森さんにすごく近い人の目線で語っていただきましょう!スゲイノウ人森って誰?という方や、はじめてお越しの方はこちらもご覧ください↓
【万年筆が好きすぎるシステムエンジニア 】第1回 SEと万年筆との出会い
森さん仕上げのカスタムヘイテイジ92はこちらです。
万年筆を1から作り上げようというMONDO計画はこちらです。
Hosomichi
はじめまして、こんにちは!今回、編集Sさんの代理を務めさせて頂きます、Hosomichiと申します。森氏とは小学生からの友人でして…そんな昔からの友人がスゲイノウジン森氏に、友人ならでは、一般人ならではの対談をしたらどうなるだろう?というコンセプトで今回はお送り致します!
森
「万年筆仕掛け人」の森です。いきなりの展開…ちょっととまどっております。
Hosomichi
どうも、森氏とは違って、ごく普通の一般人です!そして、簡単な自己紹介をさせて下さい。
森
はい、じゃあお願いします。
Hosomichi
塾講師→ミュージシャンを目指す期間→森氏の紹介でTV局勤務→車関係に転職→映像制作の世界に転職→イヤホンなどのポータブルオーディオ専門店勤務→現在はスゲイノウジンのような生き方を目指して七転八倒継続中…。
森
なんか色々端折ってない?ほら、ダークサイドに落ちた期間とか。
Hosomichi
森
いや、意味わからん…読者の人も面食らってるでしょう。ザックリと君の印象って、感性の人?オシャレだけどミーハー好みなオシャレは嫌い。音楽好き(意外と幅広く)。自分の考えがない人が嫌い。哲学など思考実験的な要素がある物が好き(宇宙など)。現代社会に不満を持っている。そして、よく口がまわる(苦笑)
Hosomichi
いや詰め込んだな、そして最後笑ってしまってるやん。まぁ僕の話はいいとして、僕みたいな何か自分でやりたい事をして生きていきたいけど…っていう事に悩んでいる人間から見たスゲイノウジン森氏に、有り難いお言葉を頂戴して今後の人生プランを豊かにしていこう!という企画なのですよ!
森
有り難いお言葉…私が欲しい…
Hosomichi
いきなりなんですが、仕事とは。これ、一般的には『生活費の為<人生を豊かにする為』っていうのが理想論じゃないですか。でも大半の人の現実は異なります。極論かもしれませんが、この理想論に近づける事を考えないようにする事がリアルだと思えて仕方がないんですよね。
森
私の場合ですが…自己実現ができる事としか言いようが無いです。
自分が楽しめて、その結果が誰かの価値となって喜ばれ、充実感と対価を頂きそのサイクルを成す。これが私にとっては仕事の捉え方です。これができない環境は、どんどん苦しくなっていく。
Hosomichi
なるほど…視点が違うんですね。いや、感性が違う。の方が近しいのかも…『仕事=自己実現が出来る事』という捉え方がそもそもスタートの時点で純粋な感じがします。『仕事=金銭を稼ぐ』ではないところが特に純粋。
森
たとえ報酬が良くても満たされていなければ、浪費などで心の隙間を埋めようとしたりしますからね。すると仕事と浪費の負のサイクルが完成して、いつまでも心が貧しいままになってしまうから…
Hosomichi
仕事自体が心を満たす存在であるべき。いや、そもそも仕事に対する概念を変えないとスゲイノウジン的な生き方は出来ない…と。
森
いやいや、私の目指してるところも自己満足の延長線にあるんですよ。仕事に対する概念とかそういう話しじゃない。
Hosomichi
では森氏の目指す『MONDO』の理念というか…アートなのか?ビジネスなのか?ぶっちゃけこのままで稼げるようになるの?とか。森氏が求める品質と需要のバランスなど、『仕事=自己実現が出来る事』という森氏の考え方から、今後どうして行きたいと考えていますか?
森
MONDOはマーケットイン指向では無いです。上記でも述べましたが、飽くまで私が考える自己満足の延長線にあります。なのでビジネスとしては成立しにくい点からアートに近いと思っています。品質については規格的な基準で考えているわけではないんです。
Hosomichi
森
日本には100年以上使われた道具には付喪神が宿ると言われていますが、私はこの付喪神が宿るのに相応しいかどうかを基準としています(基準と言うか思想?)。そこから掘り下げると自ずと耐久性や信頼性を重視する為に部品点数をできるだけ少なくしたいという機能要件的な事や、付喪神が宿るに相応しい外観といった非機能要件的な物が見えてきます。日本刀のように何百年という時を経ても自分の作った物が残っていたら最高ですよね。そんな風に考えています。
Hosomichi
まさにそれが聞きたかったんです。正直な事を言ってしまうと、別に森氏の家庭が財閥で地主で資産に余裕があるからスゲイノウジンが出来ているわけではない。それは友人なので知っていますからね。それでも『日本刀のように何百年という時を経ても自分の作った物が残っていたら最高ですよね。』の感覚でやりたい事に没頭している。それが出来る仕組みが知りたい。時間やお金…それらに縛られながらも生き生きとしている君の人生は僕から見ると憧憬の念を抱かずにはいられない。
森
Hosomichi
ですよねぇ…すこし突っ込んで質問させて下さい!(友人の特権振りかざしたろ!)さきほどの質問と重複しちゃいますけど、答えられる範囲でいいんですが…実際のお金の流れってどうやってるんですか??なんでMONDOを続けられるの?
森
いい回答になるかな…IT系の会社員からフリーランスのエンジニアになって10年くらいですが、今はもっぱら作業というよりもクライアント企業様の課題解決のお手伝いをすような事をしています。
1週間のうち1日~3日以内で済むように調整し、そこで最低限の生活費を確保する事で残りの時間を万年筆関連の作業や研究に時間を当てています。
Hosomichi
森
Hosomichi
わかりきってはいましたが、やはり何か『武器』となる稼ぐスキルなり経験が必須って事なんですよね…。
森
何か自分の思う特技を使って副収入を得たり自己実現をしようとしている方なら誰でも可能なのでは?
Hosomichi
それ!まさにそれなんですよぉ!何か自分の思う特技ってのがわからない!いやむしろ無い!
森
いやいつも言ってるじゃないですか。何かやってみればって。君はいつもあれやってみようとか、これどうなのかな、が多い。なんでもいいからまずやってみようよ。結果ばかり重視して行動に結びついてない!私なんてやりたい事が多すぎて時間もお金も足りないんですよ!
Hosomichi
やだ、なんで説教される流れになってるの!…でもそこなんですよね。やりたい事がいつのまにか稼げる事かどうかの考察に変化しちゃってる…。
森
実際私だって同じようなもんです。私のコンセプトの方が絶対的に自信のある、似たような他人の商品の方が注目されたり…。
Hosomichi
でも君は上手くいかない事も楽しんでるように見えるんだよなぁ…。
森
Hosomichi
森
君もしっかりと勉強して理論武装しなさい。自分の行動や考えに自信がつくから。
Hosomichi
…がんばりまぁす。なんだか説教されてる流れで着地してしまいましたが、またこのようなご機会があれば是非宜しくお願いいたしますね!もっと森氏の心の深淵にフォーカスしたいと思います。
森
君がスゲイノウジンのステージにやってくることを期待してます。
Hosomichi
株式会社シナジーさんもこのようなご機会を与えて下さりまして有難うございました!それではまたのご機会に!!!
森
あれ、これ一回きりなの?しばらくインタビューやってみてもいいんやで。
Hosomichi
森
なにか面白い企画考えてくださいよ。
Hosomichi
う〜ん、万年筆にも、もっと詳しくならないとな。
今回もここまで読んでくれてありがとうございます。
森
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「万年筆が好きすぎるシステムエンジニア」森 慎吾さんのプロフィール
1981年生まれ。高校卒業→印刷会社→専門学校(音響芸術科)→テレビ局で編集マン→SE→フリーランスのSE→スゲイノウ人(イマココ!)。とにかくずっと激務に追われる日々からフリーランスへ転身し、忙しいながら趣味にあてられる時間も増え、万年筆カスタマイズに没頭の日々。