DIYしたいけど、道具を揃えるのは大変だし、スペースもない!そんな悩みを抱える人も多いですよね。そんな人のために、レンタル工房も流行っているようですが、森さんの工房はニッチすぎる機材が揃っている!そんな工房を使わせて欲しい!ということで、今回は欲望のままに、ついでにDIY指南までしていただきました。 スゲイノウ人森って誰?という方や、はじめてお越しの方はこちらもご覧ください↓ 【万年筆が好きすぎるシステムエンジニア 】第1回 SEと万年筆との出会い 森さん仕上げのカスタムヘイテイジ92はこちらです。 万年筆を1から作り上げようというMONDO計画はこちらです。

皆さんこんにちは。今回はまた違った視点からスゲイノウジンを掘り下げていきたいと思います!

皆さんこんにちは。今回は何を企んでいるんだい??

実はちょっとお願いがありまして…

???

友人の新居祝いにオリジナルのアイテムを作成したいのですが…コイツに素敵なプレート作成して溶接をしたいのです。プレートに刻印するデータはデザインしましたので、是非森氏のお力をお借りしたい!


なるほど…いいでしょう。でも折角だからアドバイスするので自分で機材を触って作成してみたら?

いいですね…スゲイノウジンが素人のDIYをサポートすると、こんなことになっちゃうよ!っていう流れですね!オラ、ワクワクすっぞ!

はいはい。それじゃあ早速ですが作業に取り掛かろう…完成イメージはどんな感じにしたいの?

仕上がりはアンティーク調にしたいから…

それなら使い込むと味が出る真鍮板を使ってプレートを作りましょうか。

素敵ですねぇ!長く使ってもらえそう!

まずは取っ手に付けるプレートからだね。ストックしてあったプレートが丁度いいサイズだからこれを使おう。端面が粗いからヤスリがけをしましょう。

研磨作業って楽しくて永遠に続けられる…


お次は溝台と金床を使って真鍮板を曲げて行きますよ。因みにダーストンというイギリス製のものです。溝台で打痕ができちゃうからヤスリがけも忘れずに。


凄っ!ここまで綺麗に曲げられるんだ…ヤバい、楽しすぎる!

いやいや、まだ研磨をするよ。鏡面とはまた違う光沢を出そう。アンティーク調をご希望でしょ?磁気バレル研磨機を使おうか。メディアは0.5mmと0.3mmのステンレスピンのMIXでいきましょう。


えええ!?こんな小さなクギみたいなので研磨出来るの???ミキサーにかけてるみたいで不思議!


はい、こんな感じ。うん、いいんじゃない?

マジか!何これ!ものすごいイイ感じ!完全なマットでもなく鏡面でもない…この時点でもう満足なんですけど!


ロゴの刻印がまだでしょうが(笑)ファイバーレーザーでロゴを入れるよ。

以前に記事になっていたレーザー加工機ですね!てか、集塵機デカっ!!タワー型のPCサイズじゃん(笑)


そりゃそうだよ。集塵機は重要なんですよ。加えて、レーザー加工には正確なデータ入力が必要なんだよね…」



うん…わかってはいたけど…もうDIYのレベルを超えてる(笑)

よし、準備はOK!それじゃあ実際に刻印していこう!ここで失敗すると初めからやり直しだからね。再度確認して…

何だろう…これもずっと見ていられる…凄いな…曲面にも加工出来るんだ…

はい、取っ手に付けるプレートの完成です。あとは溶接だね。


……。

ん?どうした??

感動で言葉が出ない……自分のデザインしたものが実際にこれだけのクオリティーの作品として出来上がるのってテンションが上がりますね。

お?モノづくりの奥深さを実感出来たかな?(笑)まだまだ完成までの工程は長いですよ~頼んで来たのは君だからね。ほら、お次はメインプレートの作成だ。どんどん行きますよ。

楽しい!楽しすぎて時間を忘れますね!でも…ちょっとブレイクしようよ!コーヒーでも飲んで小休憩だ!

はいはい(笑)それじゃあ休憩をはさんで、今度はプレートの切り出しをファイバーレーザーでやっていこう。

刻印じゃなくてレーザーで切り出し?破壊光線みたいで中二病が再発しそうだぞ!

分かった、分かった(笑)ほら、休憩するよ~

了解!!皆さま今回はこれにて終了です!次回はメインプレートの作成。そして完成までの物語を綴っていきます!是非お楽しみに!!アンティーク調を更に演出する為に、森氏のセンスがスパークします!

勝手にハードルを上げるな(笑)

それではまた次回に!さようなら~

さようなら~
どれだけ磨くの!? カスタムヘリテイジ92製作記はこちら
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「万年筆が好きすぎるシステムエンジニア」森 慎吾さんのプロフィール
1981年生まれ。高校卒業→印刷会社→専門学校(音響芸術科)→テレビ局で編集マン→SE→フリーランスのSE→スゲイノウ人(イマココ!)。とにかくずっと激務に追われる日々からフリーランスへ転身し、忙しいながら趣味にあてられる時間も増え、万年筆カスタマイズに没頭の日々。